- はっきりと分かりやすい文章にしたい
- 読者に意図をうまく伝えたい
ブログやWeb記事を書いていて、「なんだか文章がぼんやりしている」「読者に意図がうまく伝わらない」と感じたことはありませんか?
その原因は、無意識に使っている「こそあど言葉(指示代名詞)」にあるかもしれません。
「これ」「それ」「あれ」といった言葉は日常会話で非常に便利ですが、Webライティングで多用すると、読者に分かりにくかったりSEOでマイナスになったりします。
この記事では、こそあど言葉を減らすべき明確な理由から、具体的な書き換えテクニック、使ってもよい場面まで詳しく解説します。文章力を引き上げ、検索上位を狙える記事作りにぜひ役立ててください。
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雑誌編集者として原稿管理や校正・校閲に従事し、WordPressでの自社サイト更新も行っています。紙媒体で培った実務経験を生かし、記事制作から入稿まで丁寧かつ迅速に対応いたします。
なぜ「こそあど言葉」はなるべく使わない方がいいのか?
結論から言うと、指示代名詞の多用は「読者への親切さ」と「検索エンジンへの伝わりやすさ」の両方を損ねるからです。具体的には次の4つのデメリットが存在します。
① 読者が「何を指しているのか」迷いやすくなる
文章の中に「これ」や「その処理」という指示代名詞が出てくると、読者は直前の文章を読み返して何を指しているかを探さなければなりません。
読者に「具体的にどのことだろう?」と一瞬でも迷わせた時点で、Webサイトからの離脱率は急上昇します。特に、専門用語を多く使う場面や、複数の要素が並ぶ段落で指示代名詞を使うと、指し示す対象が曖昧になり、誤解を招くリスクが増大します。
② スマホで流し読みすると内容が伝わりにくい
Web記事を読むユーザーの7割以上はスマートフォンを利用しており、その多くが「流し読み(スキャン)」をしています。最初から最後まで熟読する読者はほとんどいません。
流し読みをしている読者は、目にとまった単語だけを拾って意味を把握しようとします。その際、重要なキーワードが「これ」や「それ」に置き換わっていると、読むのを止めて前後関係を確かめる手間が発生します。
すると、読者はストレスを感じてサイトから離脱してしまいます。
③ 文章がぼんやりして説得力が下がる
「これを行うことで、それが改善されます」という文章と、「具体的な設定変更を行うことで、ページの読み込み速度が改善されます」という文章を比べると、後者のほうが圧倒的に具体的で信頼できる印象を与えます。
こそあど言葉が多い文章は、どこか抽象的で他人事のようなニュアンスを帯びてしまい、筆者の主張やノウハウの説得力を著しく低下させます。
④ SEOでも具体的なキーワードが伝わりにくくなる
Googleの検索エンジンは年々進化していますが、記事のテーマや内容を評価する際には、「ページ内にどのような単語(キーワード)が配置されているか」を重視します。
例えば、「画像圧縮プラグイン」と書くべき部分を「これ」や「そのツール」と指示代名詞を使うと、検索エンジンに対して重要なキーワードの関連性を伝えられません。
記事全体の中心となるテーマを強めるためにも、具体的な単語を入れることがSEOにおいて不可欠です。
「こそあど言葉(指示代名詞)」とは?基本のおさらい
ここでは、あらためて「こそあど言葉」の定義と、なぜ我々が無意識に多く使ってしてしまうのかという理由を整理しましょう。
「こそあど言葉」の種類(これ・それ・あれ・どれ)
「こそあど言葉」とは、話し手と聞き手の位置関係や文脈上の対象を指し示す単語(指示代名詞・指示連体詞など)の総称です。頭文字を取ってこのように呼ばれます。
- こ(近称): これ、この、ここ、こう、こちら(話し手に近いもの)
- そ(中称): それ、その、そこ、そう、そちら(聞き手の近いもの)
- あ(遠称): あれ、あの、あそこ、ああ、あちら(話し手・聞き手のどちらからも離れているもの)
- ど(不定称): どれ、どの、どこ、どう、どちら(疑問や不特定のもの)
日常の会話では、人と人がお互いに同じ空間で物を見ているため「これ取って」でも通じます。しかし、文章表現のみで伝えるWebライティングにおいては、前提知識が共有されていないため簡単には通じません。
ブログやビジネス文章で多用されやすい理由
私たちが文章を書く際、つい「それ」「この作業」と書いてしまうのは、「自分自身は頭の中で何を指しているか完全に分かっているから」です。
執筆中の頭の中には既に明確なイメージがあるため、「これ・それ」を無意識に選んでしまいます。つまり、「書き手目線」のままキーボードを叩いていることが、指示代名詞を連発してしまう根本的な原因です。
「こそあど言葉」を具体的な言葉に言い換える方法
ここからは、実際にこそあど言葉を減らして文章を劇的に読みやすくする実践テクニックを紹介します。
主語を具体化する書き換えパターン
文頭や文中の「主語」が指示代名詞になっている場合は、固有名詞や具体的な概念に置き換えます。
- 変更前: キーワードを調べて記事のタイトルを決めます。これは、SEOにおいて非常に重要な工程です。
- 変更後: キーワードを調べて記事のタイトルを決めます。タイトルの最適化は、SEOにおいて非常に重要な工程です。
主語を「タイトルの最適化は」と明確にすることで、何が重要なのかが明確になり、段落の頭だけを流し読みしても意味が即座に理解できるようになります。
文脈を補足して分かりやすくするテクニック
指示代名詞をそのまま名詞に変えるだけでなく、「補足情報」を追加することで文章の理解度を劇的に上げることができます。
- 変更前: エラーが表示された場合は、設定画面を開きます。そこから初期化を行ってください。
- 変更後: エラーが表示された場合は、設定画面を開きます。設定画面内の「詳細設定」タブから初期化を行ってください。
単に「そこから」を置き換えるだけでなく、読者が次に取るべき初期化の作業を具体的に示してあげるのがコツです。
ブログ記事でよくある書き換え例10選
ブログ執筆で頻出する「こそあどパターン」と、その改善例を10個まとめました。日頃の推敲の参考にしてください。
- 「これを行うことで〜」
- 改善後:「キーワード選定を行うことで〜」
- 「その理由は〜」
- 改善後:「ページからの離脱率が高い理由は〜」
- 「これらはすべて無料です」
- 改善後:「紹介した3つのツールはすべて無料です」
- 「その方法について解説します」
- 改善後:「サーバーの契約方法について解説します」
- 「あの書き方はNGです」
- 改善後:「結論を後回しにする書き方はNGです」
- 「ここを意識しましょう」
- 改善後:「キーワード選定を意識しましょう」
- 「それにともない〜」
- 改善後:「AIの普及にともない〜」
- 「このような悩みはありませんか?」
- 改善後:「『文章がうまくまとめられない』という悩みはありませんか?」
- 「それを放置すると危険です」
- 改善後:「OSのバージョンアップを放置すると危険です」
- 「どちらを選ぶべきか迷ったら〜」
- 改善後:「CocoonとSWELLのどちらを選ぶべきか迷ったら〜」
- 改善後:「CocoonとSWELLのどちらを選ぶべきか迷ったら〜」
逆に「こそあど言葉」を使ってもよい場面とは?
ここまで「こそあど言葉は使わない方がいい」とお伝えしてきましたが、「100%完全排除する必要がある」というわけではありません。
過度に排除しすぎると、かえって文章がくどくなり、テンポ感が損なわれるケースもあります。以下の3つの場面では、あえて指示代名詞を使うのが適切です。
文章の重複やくどさを避けたいとき
同じ段落の中で同じ名詞が何度も繰り返されると、文章が固くなり読んでいてストレスを感じます。
- くどい例: Googleアナリティクスを設定しましょう。Googleアナリティクスを見ることで、アクセス傾向が分かります。Googleアナリティクスの導入手順は以下の通りです。
- 自然な例: Googleアナリティクスを設定しましょう。このツールを確認することでアクセス傾向が分かります。導入手順は以下の通りです。
同じ単語の連続を避けるために「このツール」「同機能」といった形で言い換えたり、適度にいなす意味で「これ」を使ったりするのは非常に効果的です。
会話文やテンポ感を重視したいとき
吹き出し(アバター)を使った表現や、読者との距離感を縮めるための口語体部分では、自然な会話のテンポが最優先されます。
- 会話文の例: 「実はこれ、すごく簡単に設定できるんです!」
会話文で「実はWordPressのパーマリンク設定は、すごく簡単に〜」と書くと、かえって不自然でスピーチのような堅苦しさが出てしまいます。あえて指示代名詞を残してリズム感を出す書き方は正解です。
直前の内容を受ける場合の適切な使い方
1つの文章(一文)の中で、直前にある短い単語や条件を受ける場合、指示代名詞を使っても迷う余地がないため問題ありません。
- 問題ない例: 毎月1万文字以上の記事を執筆する。この目標を達成するために〜
直前の「毎月1万文字〜」という内容を指していることが一目瞭然であれば、読者の認知負荷にはならないため、スムーズなつなぎとして機能します。
今日からできる!こそあど言葉を減らす推敲チェックリスト
記事を書き終えたあとの「推敲(推敲作業)」のフェーズで、効率的に指示代名詞を削るための実践的な手順を紹介します。
「これ・それ・あれ・どれ」で検索して見直す
執筆が完了したら、ブラウザやテキストエディタの検索機能(Ctrl + F または Cmd + F)を使い、以下の単語でページ内検索をかけてみましょう。
- これ / この / ここ
- それ / その / そこ
- あれ / あの
- どれ / どの
記事内に何か所使われているかを視覚的に把握し、1ページ内に数十個も含まれている場合は、具体的な言葉へ置き換える作業を進めます。
一節だけ読んでも意味が伝わるかを確認する
見出し(H2・H3)の直下にある第一文(導入文)を中心に、「その節だけを単体で読んだときに意味が通じるか」を確認します。
読者は見出しから見出しへと飛んで文章を読みます。章の始まりにある文章で「その設定を行うには〜」と書かれていると、前の章を読んでいないユーザーは取り残されてしまいます。
章の冒頭は特に意識して具体的な単語を置きましょう。
具体的な名詞に置き換えられる部分がないか確認する
指示代名詞を見つけたら、「この『それ』は、一単語で表現すると何か?」を自分に問いかけます。
「その作業」であれば「画像の圧縮作業」、「これら」であれば「上記3つのプラグイン」のように、できる限り名詞の精度を高める癖をつけましょう。
主語や目的語が省略されていないか確認する
指示代名詞の多用と同時に起こりがちなのが「主語や目的語の完全な省略」です。
日本語は主語を抜いても文章が成り立ちやすい言語ですが、Webライティングにおいては注意が必要です。「何を」「どうするのか」を常にセットで記述できているか見直しましょう。
よくある質問(FAQ)
こそあど言葉の運用に関して、Webライターやブロガーからよく寄せられる質問にお答えします。
Q:こそあど言葉は絶対に使ってはいけませんか?
A:絶対に使ってはいけないというルールではありません。
こそあど言葉は、絶対に使ってはいけないわけではなく、「読者が文章を読んで迷わないこと」が何より重要です。
文章全体のバランスを見て、読者の理解を助けたり文章の重複を避けたりするために、適切に使用する分にはまったく問題ありません。
目安として、1つの段落に何回も連続して出ないよう意識すると良いでしょう。
Q:小説や会話文でも避けた方がよいですか?
A:小説、エッセイ、インタビュー記事、会話文では避ける必要はありません。
小説・エッセイ・インタビュー記事・会話文では、登場人物の感情や人間関係、臨場感を伝えることが重視されます。
そのため、指示代名詞を排除して固有名詞ばかりにすると、人間味のない不自然なセリフになってしまいます。あくまで「ノウハウや情報を伝えるWebライティング(SEO記事)」において意識すべきテクニックと捉えてください。
Q:SEOのためだけに具体的な言葉へ置き換えるべきですか?
A:SEOのためだけではなく、最終的には「読者のため(UX)」になります。
Googleの検索エンジンは「ユーザーにとって最も価値のある読みやすいページ」を上位表示するよう設計されています。
キーワードを伝えるSEO的な利点はもちろんですが、具体的な言葉を使うことで「読者の理解スピードが上がる」「離脱率が下がる」というUX上のメリットこそが、結果としてSEOに好影響を与えます。
Q:こそあど言葉を減らすと文章は本当に読みやすくなりますか?
A:劇的に読みやすくなります。
こそあど言葉を具体的な言葉に置き換えると、文章の「理解度」が一気に上がります。読者が「これって何の意味?」と考えを中断されることがなくなるため、最後までスムーズに読める記事に仕上がります。
まとめ
今回は、「こそあど言葉(指示代名詞)」を減らすべき理由と、文章力・SEO効果を高める実践テクニックを解説しました。
「これ」「それ」「あれ」といった指示代名詞は会話で便利ですが、Webライティングで多用すると読者の離脱やSEOでマイナス評価につながります。
記事を書く際、「読み手に意味が伝わるか?」を一度立ち止まって考えることが大切です。主語を具体的名詞にしたり、補足情報を足したり、特に「見出し直後・章の冒頭」は指示代名詞を無くすことで読みやすさが大幅に改善されます。
しかし、同じ単語の重複を防ぐ場合や会話文など、自然なテンポを保つ場合には使っても問題ありません。
今日から記事を書く際は、仕上げとして「これ・それ」のページ内検索と推敲を行い、読者にも検索エンジンにも伝わる質の高いコンテンツを作り上げていきましょう!
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