- 数字って、全角と半角どっちが正解?
- 「1つ」と「一つ」、使い分けは?
Webライターとして活動していると、必ずぶつかるのが「数字の表記ルール」です。プロのライターとして数字表記を極めることは、単に文章を整えること以上の価値があります。
それは、クライアントからも信頼され、最終的には「稼げるWebライター」としての価値を確立することにつながるからです。本記事では、Webライティングで求められる数字表記の基本ルールを徹底解説します。
「数字の表記ルール」を学ぶ前に、「書けない」という悩みを根本から解決したい、体系的にWebライティングを学びたい方は、まずこちらの記事をご覧ください。
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そもそも「正しい呼び方」は?数字の種類と名称を整理しよう

数字の種類と正しい呼び方は何ですか?

数字には大きく分けて「算用(さんよう)数字」「漢(かん)数字」があります!
Webライティングのルールを学ぶ前に、まずは私たちが日常的に使っている数字の「呼び方」を整理しましょう。ここが曖昧だと、クライアントからのマニュアル(レギュレーション)を誤解してしまう恐れがあるからです。
算用数字(さんようすうじ)
「1、2、3……」といった世界共通で使われているのが「算用数字」で、Webライティングの世界でも一般的に「算用数字」と呼ばれます。『公用文作成の要領』においても、「算用数字」として解説されています。
その他、「アラビア数字」「洋数字(ようすうじ)」と呼ぶこともあるので、頭の片隅に入れておきましょう。
漢数字(かんすうじ)
「一、二、三……」や、大きな単位の「十、百、千、万……」などの漢字による数字を「漢数字」と呼びます。 縦書きの小説や、四字熟語、固有名詞、慣用句などで使われます。
Webライティングでは、「迷ったら算用数字、意味が変わるなら漢数字」と覚えておきましょう。
ローマ数字
「Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ……」といった数字を「ローマ数字」と呼びます。 おしゃれなデザインや、シリーズ物のタイトル(例:ファイナルファンタジーⅩ)などで使われますが、Webライティングではあまり使われません。
環境によって文字化けする「機種依存文字」であるため、使う場合は注意が必要です。
数字の表記ゆれを防ぐ「全角・半角」のルール
数字を「全角・半角」のどちらで書くかは、手書きの時には考える必要がない、デジタルデータ特有の概念です。
- 全角(123): 日本語の漢字やひらがなと同じ「正方形」の幅を持つ数字。
- 半角 (123): 英字と同じ「縦長の長方形」の幅を持つ数字。
Webライティングの世界では、原則「半角・算用数字」が一般的という認識を持ちましょう。
例外として、 1桁だけなら全角にする、という独自ルールを持つメディアもあるため、媒体のレギュレーション(指示書)を確認しよう。
Webライティングは「半角・算用数字」が鉄則である理由
Webライティングにおいて、特別な指示がない限り数字は「半角の算用数字(1, 2, 3…)」で書くのが基本です。
なぜ、半角が推奨されるのでしょうか?それは、Web特有の「読まれ方」と「技術的な背景」という明確な理由があります。
スマートフォンでの見やすさ(UX:ユーザー体験)
現在のインターネット接続端末の約74%は、スマートフォンです(出典:「令和6年通信利用動向調査の結果」総務省)。
半角・算用数字(123)はフォントがスリムで、パッと見た瞬間に「数値」として脳に認識されやすいという特徴があります。一方、全角・算用数字(123)は文字の幅が広く、スマホの狭い画面内では文字の間隔が不自然に開いて見えます。
- 推奨:2026年(半角・算用数字はスッキリ見える)
- 非推奨:2026年(全角・算用数字は幅を取る)
Webサイトの読者は、文章をじっくり読むわけではなく流し読みをします。読者に一瞬で情報を届けるためには、半角・算用数字による読みやすさが必要なのです。
SEO(検索エンジン最適化)とデバイス互換性
Googleなどの検索エンジンは全角と半角をほぼ同一のものとして処理しますが、誤って認識するのを防ぐため半角・算用数字が必須です。
また「音声読み上げソフト」においても、半角数字の方が年号や時刻を正しく読み上げる精度が高いとされています(出典:「ウェブアクセシビリティ」総務省「その4 音声読み上げに配慮したテキスト表記」)。
誰にでも使いやすいことを重視する現代のWebライティングにおいて、半角・算用数字は必須と言えます。
「公用文」横書きは「算用数字」、全角・半角は文章内で統一
2022年に文化庁が発表した最新の「公文書作成の要領」では、横書きの文書において「算用数字を用いる」ことが明確に示されています。
しかし、全角・半角は文章内で統一することとされています。
【徹底解説】「1つ(算用数字)」と「一つ(漢数字)」の使い分け
ライターを最も悩ませるのが、助数詞(つ、人、回、本など)と組み合わせる際の書き分けです。ここには明確な「判断基準」が存在します。
「1つ(算用数字)」を使う:数量・個数・計測
原則として「実際に数えられるもの」であり、他の数字(2つ、3つ…)に置き換えても文脈が成立する場合は算用数字を使います。
- 具体例:
- リンゴが1つある
- 3つのメリットを紹介
- 週に1回は掃除する
- 2人組のユニット
Webライティングでは「具体的なデータ」を示すことが多いため、基本的には「算用数字」をメインで使用します。
「一つ(漢数字)」を使う:抽象概念・慣用句・固有名詞
数字としての意味よりも、「言葉としての意味」が強い場合は漢数字を使います。
- 抽象的な表現・概念:
- 一つ一つ解説(×1つ1つ:物理的に1個ずつ数えているわけではないため)
- もう一つの選択肢
- 一概には言えない
- 慣用句・四字熟語:
- 一石二鳥(いっせきにちょう)、危機一髪(ききいっぱつ)、一喜一憂(いっきいちゆう)、唯一無二(ゆいいつむに)
- 順序・固有名詞:
- 第一印象、一等賞、四国、九州
- 「ひとつ」と読む副詞的表現:
- ここで一休(ひとやす)みしよう
「1つ」「一つ」どちらを使う?「2」に置き換えられるかチェック
迷ったときは、その数字を無理やり「2」に変えてみましょう。数字を「2」に変えても意味が通じる場合には算用数字、意味が通じない場合には漢数字を使います。
- 「リンゴが1つ」→「リンゴが2つ」◎ 意味が通じるので算用数字の「1つ」
- 「一つ一つ」→「2つ2つ」× 意味が通じないので漢数字の「一つ一つ」
- 「一理ある」→「2理ある」× 意味が通じないので漢数字「一理ある」
このチェックを行うだけで、表記ゆれは劇的に減ります。
「1,000円」か「1000円」か?カンマと単位の細かなルール
お金や大きな数字の表記は、記事の説得力を左右します。適当に書いていると「お金にルーズな記事」だと思われかねません。
3桁カンマ(桁区切り)の必要性
基本的には、3桁ごとにカンマを入れるのが数字の基本です。
- 正: 1,000円、10,000円、100,000円
- 誤: 1000円、 10000円、 100000円
カンマがないと、桁数が多い場合に「いち、じゅう、ひゃく……」と目で追わなければならず、読者にストレスを与えます。
例外)ただし、「西暦(2026年)」や「番地(1002番地)」にはカンマを入れないのが基本ルールです。
「1,000円」か「1千円」か?
Web記事では、「数字(算用数字)」を漢字で分断しないのがコツです。
- 推奨: 1,000円
- 非推奨: 1千円
「1千円」という表記は、視線が「数字→漢字→漢字」と移動するため、認識のスピードが落ちます。基本的には算用数字+単位(円、kg、%)で統一しましょう。
万・億・兆の「混合表記」
一方で、桁数が「万」以上になる場合は、読者の読み間違いを防ぐため漢字の「万・億・兆」を混ぜて使います。
特に不動産や金融系の記事では、「1,000,000円」と書くよりも「100万円」と書くほうが、金額の大きさを理解しやすいと言われます。読者層や媒体のトーンに合わせて使い分けるのが、Webライターにとっては重要です。
- 推奨: 100万円(一瞬で金額が理解できる)
- 非推奨: 1,000,000円(正確だが、パッと見ていくらか分かりにくい)
ここで注意することは、日本語の漢字では「万・億・兆」と4桁区切りに対して、数字は3桁区切りで基準がズレています。そのため「万・億・兆」を使う場合には、読者に誤解を与えないためにもカンマは不要です。
- 推奨: 1000万円
- 非推奨:1,000万円(パット見正しいように見えますが、違和感があります)
まとめ:数字の精度は、記事の「品格」を決める
数字の表記ルールは、一見するとそれほど重要ではないと考えるかもしれません。しかし、数字を正確に読みやすく整えることは、見た目を整えること以上の価値があります。
それは、読者やクライアントに信頼され、稼げるWebライターとしての活躍につながるからです。これからのWebライティングはますます「半角・算用数字」をベースとした論理的でクリアな表記が求められるようになります。
本記事で紹介したルールを指針として、ぜひ今日から数字へのこだわりを持って取り組みましょう。きっと、あなたのライターとしてのキャリアを、もう一つ上のステージへと押し上げてくれるはずです。
「もっと体系的にWebライティングを学びたい」「書くことに悩んでいて、具体的な解決策が欲しい」そんな方は、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
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