こんな悩みを解決できる記事になっています!
現在会社に勤めながら副業でWebライターをしています。会社では雑誌の編集を担当しており原稿を依頼する側ですが、自宅ではWebライターとして仕事を受けています。
この記事『Webライター必携「記者ハンドブック」の使い方を徹底解説!』を実践すれば、初心者でも 正しい表記で記事を執筆できますよ!
「記者ハンドブック」は、新聞記者や編集者が正確な言葉で記事を執筆するために作られたマニュアルです。Webライターにとっても、言葉の選択や使い方に迷ったときに解決してくれる心強い味方です。
記事の前半では「記者ハンドブック」とは何かを、後半では使い方を初心者でも分かりやすく解説するので、じっくり読んでください。
「記者ハンドブック」とは?
「記者ハンドブック」て何ですか?
言葉の使い方のマニュアルです!
「記者ハンドブック」とは、共同通信社が新聞記者や編集者向けに発刊している言葉の使い方・書き方のマニュアルです。言葉の正しい使い方や表記方法が詳しく記載されています。
日本には「共同通信社」と「時事通信社」という二大通信社が存在します。その一つである共同通信社によって編集・発行されています。
共同通信社には、NHKや全国の新聞社などが加盟していますので、その影響力は絶大です。Webライターがクライアントから仕事を受ける際にマニュアルを渡されることがあります。
その多くは「記者ハンドブック」をベースにアレンジされたものが基本です。そういった意味でも「記者ハンドブック」は、Webライターにとって最適なマニュアルです。
ぼくもライティングの際には、必ず手元に置くマニュアルです。Webライターやブロガーに必要な書籍を一冊挙げるとしたら、間違いなく「記者ハンドブック」といえます。
コンテンツの読みやすさや、言葉の正確さを向上させるのに役立ちます。「記者ハンドブック」は、SEOライティングにも応用可能です。検索エンジンにも、ユーザーにも響く文章が書けるよう助けてくれます。
Webライターとして文章のプロを目指すなら、手元に必ず置いておきたい一冊です。
1~2の順で解説しますのでご覧ください!
- 「記者ハンドブック」の歴史
- Webライティングへの応用
「記者ハンドブック」の歴史
「記者ハンドブック」は、1956年に初版が発行されました。当時、新聞記者が記事を書く際に統一されたルールを求められたことから誕生しました。
以降、時代の変化に合わせて改訂を重ね、ブラッシュアップされているので、間違いやすいポイントに絞ったマニュアルになっています。また最新の表記や言葉の使い方が反映されています。2024年時点での最新版は第14版で、新たに「ジェンダー平等への配慮」という項目を追加されるなど、現代に即した表記のルールが追加されています。
長い歴史の中で、新しい社会的価値観や言葉の変化に対応した、プロの執筆者にも信頼されるマニュアルです。
Webライティングへの応用
「記者ハンドブック」は、Webライティングにも役立つガイドブックです。記事を執筆していると、漢字と平仮名どちらを使ったらいいか、送り仮名はどう付けたらいいのか迷うことがあります。
そのようなとき「記者ハンドブック」を使うことで、記事の単語表記を統一でき「表記ゆれ」を防げます。表記が統一された文章は、読者にとって読みやすく信頼感を与えSEOにおいても効果的です。
専門性が求められる記事でも、単語や数字、単位、外来語の正しい表記ができるようになるため安心です。また、簡潔で分かりやすい表現で情報を正確に伝えられます。
インスタやツイッターなどSNS投稿の文章にも応用でき、現代の多様な媒体に対応したライティングスキルを向上させることが可能です。
「記者ハンドブック 」の概要
長い歴史があり、多くの方に愛される「記者ハンドブック」の概要は以下のとおりです。
【商品概要】
- 書 名:「記者ハンドブック第14版: 新聞用字用語集」
- 編 著:一般社団法人 共同通信社
- 発 行:株式会社 共同通信社
- 仕 様:新書判、752ページ
- 定 価:2,090円(本体1,900円+税)
- 発売日:2022年3月15日(火)
「記者ハンドブック」の内容
「記者ハンドブック」第14版の主要目次は以下のとおりです。
【主要目次】
時差表
まえがき
新聞記事の大原則
記事の書き方
◆新聞漢字・仮名遣い
漢字表/表外漢字字体表
人名用漢字/現代仮名遣い
「ぢ」「じ」、「づ」「ず」の使い分け用例集
送り仮名の付け方
経済関係複合後の送り仮名
◆書き方の基本
用字について(漢字・平仮名・片仮名使用、科学関連用語、星の書き方、動植物名の書き方)
用語について(句読点、引用符など)
◆用字用語集 ★★★
用字用語集
誤りやすい語句
差別語、不快語
ジェンダー平等への配慮 ※14版から新規追加
◆記事のフォーム
日時・地名・人名・年齢の書き方
数字の書き方
運動記事の書き方/皇室用語
◆資料編1
全国の市名・区名
紛らわしい地名、会社名
登録商標と言い換え
紛らわしい法令関連用語
病名・身体諸器官の表記例
◆資料編2
年号・西暦対照表
外来語・片仮名語用例集
運動用語仮名表記
外国の地名・人名の書き方
外国地名表記例
樺太・千島の地名の書き方
外国人名表記例
人名に使われる中国略語表
新聞略語集
計量単位の使い方
主な計測単位と種類
おもな建造物・山岳
◆索引
年齢早見表
出典:「記者ハンドブック」
「記者ハンドブック」の基本的な使い方
「記者ハンドブック」の使い方は?
「漢字表」「用字用語集」など言葉で迷ったら辞書のように調べます!
「記者ハンドブック」の中で、Webライターが良く使う項目を解説しますのでご覧ください。
6年ぶりに改訂された「記者ハンドブック」に準拠しています。適切な書き換え候補を提示してくれます。
「漢字表」
「漢字表」は、文章を書く際に使える漢字を知るための章です。常用漢字をベースにこのうち7字は使わず、常用漢字表にない8字を加えています。原則として漢字表に示それている字と読み方(音読み、訓読み)の範囲で漢字を使います。この章では、漢字の表記のルールや使い分けがわかりやすく整理されています。
特に使用頻度が高い漢字が取り上げられており、それぞれの漢字について適切な使い方や注意点が解説されています。
例えば、「表外漢字」の扱いや、常用漢字にない表記を使う場合の注意点が示されており、誤解や読みづらさを防ぐことができます。
また、同音異義語の使い分けなど、具体的な例も豊富です。これにより、文章の簡潔さや分かりやすさを向上させることが可能です。
さらに、この漢字表は校正作業でも大いに役立ちます。執筆時の表記ミスや誤用を防ぎ、記事全体の完成度が高まります。
漢字で書くべきか、ひらがなで書くべきか迷ったときに確認すると便利です。この章を活用することで、正確で読みやすい文章が書けるようになるでしょう。
「用字用語集」
用字用語集は、ライターがもっとも多く使う項目です。漢字とひらがな、どちらでかいたらいいかを確認できます。記者ハンドブックのなかで最も多くのページを割いています。
「用字用語集」は、日常的によく使われる言葉や表現の正しい使い方を示す重要な章です。この章では、漢字、ひらがな、カタカナ、外来語などの適切な使い分けが詳細に解説されています。
たとえば、「行なう」ではなく「行う」と簡潔に書くルールや、「~できる」と「~することができる」のように表現を簡略化する方法が具体例とともに示されています。
また、この用語集は誤解を生む可能性のある表現や、意味があいまいになりやすい言葉についても注意点を挙げています。
表記揺れや誤った言葉の使い方を防ぐことで、読者に信頼される文章が書けるようになります。具体的な表記例が豊富なため、執筆中に迷った際にすぐ参照できる便利な章です。
用字用語集のなかでは、いくつかの記号が使われておりそれぞれに意味があります。覚えておきましょう。
記号例)
△=漢字表にない字
●=漢字表にない音訓
▲=誤用の字
数字の書き方
「数字の書き方」の章では、文章中での数字の表記ルールを詳しく解説しています。基本的に数字は算用数字(アラビア数字)「0、1、2、3、4、5、6、7、8、9」で表記します。場合によっては漢数字「一、二、三、四、五、六、七、八、九、十」を使うこともあり、その使い分けが具体例とともに示されています。
たとえば、時間や金額、年月日は算用数字が原則ですが、「一つ」「二人」など慣用的な表現や伝統的な場面では漢数字が推奨されることがあります。
外来語・片仮名語用例集
「外来語・片仮名用語集」は、外来語や片仮名語を正確かつ統一的に使用するためのルールを示した章です。
この用語集では、頻繁に使われる外来語や片仮名語を収録し、その正しい表記、発音、意味を詳しく解説しています。
特に、一般的な略語の正式な形や語源、漢字との使い分け、読み方の注意点など、記者が原稿作成時に注意すべきポイントを網羅しています。
たとえば、「インフラ」「データ」「ウェブサイト」といった用語について、意味の明確化や文脈に応じた適切な使い方が示されています。
また、不必要な外来語の多用を避けるため、より日本語に近い表現を推奨する場合もあります。
「記者ハンドブック」を使う時の注意点
「記者ハンドブック」を使う際には注意点もあります。
1~2の順で解説しますのでご覧ください!
すべてのルールを機械的に適用しない
「記者ハンドブック」は、日本語表記の統一的な基準を示す優れたマニュアルですが、必ずしもすべての場面に適用できるわけではありません。
例えば、WebライティングやSNS投稿では、ターゲットユーザーや使うSNSによって、くだけた表現や親しみやすい言葉にすることも重要です。
基本ルールとしておさえながら、柔軟に対応しなければいけません。
最新版を使用する
言葉や表現は時代とともに変化します。「記者ハンドブック』も定期的に改訂され、新しい用語やトレンドに対応してきました。
そのため、古い版を使い続けると、時代遅れの表記や誤解を招く表現を用いる可能性があります。必ず最新版を手に入れ、最新情報を反映したルールのもと執筆しましょう。
現在の最新版は、2022年3月に発刊された「記者ハンドブック第14版」です。
「記者ハンドブック」の購入方法
「記者ハンドブック」の購入方法
以下の順で解説しますのでご覧ください!
書店やオンラインショップで購入
「記者ハンドブック」は、多くの書店やオンラインショップ(Amazon、楽天ブックスなど)で販売されています。
書籍として購入すれば、手元で気軽に参照でき、校正作業中にも活用しやすいです。特に執筆の現場での持ち運びが多い方におすすめです。
「記者ハンドブック辞書 第14版 for ATOK」を購入
『記者ハンドブック』には、ATOK(日本語入力システム)対応の電子辞書データ版もあります。この版を購入してATOKに追加すれば、文章作成時に自動で表記ルールをチェックしたり、辞書機能として利用したりすることが可能です。
ATOK版は効率的なライティング作業をサポートしてくれるため、特に多量の執筆や校正作業を行うWebライターや編集者に最適です。
まとめ
以上「記者ハンドブック」について、内容や使い方、注意点などを解説してきました。「記者ハンドブック」は、新聞記者や編集者が正確な言葉で記事を執筆するために作られたマニュアルです。
Webライター、企業の広報担当者などにとどまらず文章の作成に携わる方にとって、言葉の選択や使い方に迷ったときに解決してくれる心強い味方です。